XPS 12

/ Windows 8

ちょっと更新をサボっている間に、Surface RTが国内発売されてたり。
AtomなWin8タブレットが続々と登場する中、在庫処分的な印象が拭えないこのタイミングでのRT機投入は素直に喜べない感じ。
せめてProが出てくれればもう少し盛り上がるだろうに、こちらは発売未定…
RTが出た以上、Proが出ないことはないと思いますが、ちょいとペース遅すぎですね。

などとネガなことを吐きつつ、遅ればせながらようやくタッチ対応のWin8 PCを導入。
見ての通りのDell XPS 12ですが、Core i7、8GBメモリ、Full HDのモバイルノートという条件に合致する機体は数少なく、その中でまがりなりにもタブレット(というか、スレート)形態として使えるものは本機の他はVAIO Duo 11のみ、という選択肢の無さ。
長らくVAIO type Z(初代)を使ってきた身としては素直にVAIOにしたかったところなのですが、ノートPCとして見たときの制限の多さが引っかかり、XPS12をチョイスした次第。
実際に手にとるとカーボンとアルミで構成された筐体はそこそこ質感も良くて、サイズ的にもVAIO-Zとほぼ一緒なので違和感なく使えそう。
発売当初はイロモノっぽくて気に留めていなかったクルクル液晶もノートPC形態を主として考えれば案外腑に落ちる感じで、あとは強度的に問題が生じなければこれはこれでアリかと。
ザッと触った感じ、スペック通りの快適環境なので諸々捗りそうです。


Win8アプリその後

/ Windows 8

大変遅ればせながら、年が明けております。今年もよろしくお願い致します。

今年の初投稿は先日リリースしたWin8アプリのその後について。
とりあえず直近のダウンロード状況を、ということで、DevCenterのスクショなんぞを晒してみたわけですが、リリースから約2ヶ月経過した現在、日々のダウンロード数は0~2件という地を這うような成績になっとりますw
ちなみに累計では1300回ほどダウンロードされていたりするのですが、公開当初にストアアプリのトップに表示されたり、人気順ランキングの上位にいた頃に稼いだ数字がほとんどで、旬を過ぎたらあっという間に落ちぶれた次第。
さすがにWindows Phoneとはユーザ数が桁違いでしょうから、ランキングの効果は絶大と思われます。
評価のほうは4件平均で星4つをいただき、まずまずの結果。レビューも1件入れてくれた方がいて感謝です。
WP版の電力使用率アプリは最初の公開からかれこれ1年半近く経って累計で1900DLといったところなので、似たような数字に落ち着くのではないかと予想しています。

今のところ、これといったネタもないのでバージョンアップは考えていないのですが、なにげに興味深いのが広告。
当初はMicrosoftのアドバタイズが日本に対応していなかったこともあり、広告収入0円が続いていたのですが、先月半ばくらいから日本向けの広告が表示され始め、5円/日程度の収益が上がってくるようになってきています。
クリックされればもっといくのだと思いますが、50回程度の表示回数でも5円程度まではいくようなので全くのムダというわけでもなさげ。
まぁ、さすがに150円/月では霞を食べても生きられなさそうですが、仮に1万人のユーザーに1日1回起動してもらえば3万円/月になることを考えると、あながちバカにはできない世界。
スマートフォンの場合はただでさえ狭い画面に広告が入ってくるとウザさ倍増な感じで一般にも忌避されているかと思いますが、PC/タブレットの画面サイズではそこまでシビアにならなくて済むので、広告入り無料アプリは比較的馴染みやすいのではないかと思った次第。

そんなこんなで、とりあえず国内の様子は何となく垣間見えたので、次なるターゲットは海外ですかね…


電力使用率 for Win8

/ Windows 8

Windows 8発売から早一ヶ月。
少し出遅れてしまいましたが、ようやくWindowsストアアプリをリリースできました。

いいかげん「またかっ」と言われそうですが、見ての通りまたもや「電力使用率」ですw

実のところ初回の審査に出したのが昨日の夕方だったので、審査落ち等諸々鑑みると年内公開できれば御の字と考えていたのですが、蓋を開けてみたらばあらビックリ、朝起きたら合格通知が来ていてストア公開までされておりました。
WPアプリの審査はコンスタントに一週間近くかかるので、審査期間約半日というのは実にありえない世界なのですが、さすがWin8、力の入れ具合が違うのかもしれず。

アプリの内容としては、WP版と同様、当日の電力使用状況を表示するだけの代物です。
データ取得のロジック(というほどのものでもないですが)はWP版をほぼそのまま流用したので、手がかかっているのはUI周りのみ。
以前、AELに参加した際に持参したのも実はこいつの初期バージョンで、そのあまりに寂しい画面デザインにそれとなくダメ出しされたりもしたのですが、実際にストアがオープンして国内産のアプリを見てみると案の定皆さんデザインには苦労されているようなので、我々もえいやっで背景に写真を貼ってごまかすことにした次第w
ちなみにこの背景画像は弊社のAzureストレージから引っ張ってくるようにしてあるので、不定期にこそっと差し替えちゃうかも。一応、自家撮りの写真です、念のため。
ついでの賑やかしというわけではありませんが、アプリ利用数の計測も兼ねて広告を貼ってはみたものの、やはりまだ日本ではロクな広告が出ないようで…

そして、このWin8版電力使用率アプリのウリとなるのが、最大5社分の電力状況がサイクリックに表示できるライブタイルです。
WP版の電力使用率ではプッシュ通知による実装でしたが、今回はクライアントからサーバに対してポーリングして取得する仕組みを利用しています。
具体的には、AzureのWorkerロールで定期的(5分間隔)にタイル通知用XMLファイルをAzureストレージ上に作成しておき、そのファイルを定期的(30分間隔)にポーリングして取得する、という形。
アプリであらかじめXMLファイルのURLを指定しておけば、あとはOS側の処理により自動的にポーリングが行われるため、別途サーバ(XMLファイルの置き場所)さえ用意できればアプリの実装自体は非常に簡単です。

そんなこんなで、ひとまず軽めのネタではあるもののリリースまでこぎつけたので、しばし様子を見守りたいと思う次第。


Windows 8 RTM

/ Windows 8

米国時間で15日、日本では今日、Windows 8のRTM版がTechNet/MSDN会員向けに公開されました。
同時にVisual Studio 2012もRTM版がリリースされたので、Windows 8での正式な開発環境が揃ったことに。
Windows Phoneアプリは別として、本業務のほうは最近になってようやく.NET Framework 4の世界に足を踏み入れたという状況で、Windows 7対応も完全には済んでいないところに早くも次バージョンというのは何とも微妙な世界。
まぁ、Windows 8に関してはWindowsストア、およびそこで提供されるMetroスタイルアプリ(VS2012 RTMでは「Windowsストアアプリ」と改称されていました)が最大の改変ポイントであって、それ以外についてはさほど大きな変化はなさげなので、ある意味マイナーバージョンアップと言っても差し支えなさそうなのが業務的にはせめてもの救い。
ただそれだと企業が導入するメリットが見えてこないわけで、そういう意味ではタブレットなハードウェアがある程度出揃ってからが勝負、ということなのかもしれません。

ちなみに、AELにまで参加してあわよくば早期参入を狙ってみたWindowsストアアプリですが、色々あって停滞中。
試しに提出してみたアプリも審査で2週間近く待たされた挙句に「審査されていませんでした」という訳の分からないオチだったりして、Metroの名称問題だけではなく、ストアそのものの運営も今のところグダグダな感じが否めません。
RTM版であらためてストアを覗いてみましたが、RP版のときとほとんど変わらない状況で日本語のアプリはごくわずか。
AELには個人開発者も多数参加しているはずなのにそれらしきアプリも見当たらないし…
そのわりに、AEL受講者向けに追加講習をやるというメールが来てたりもして、もはや何がどうなっているのか分からないというのが現状だったりします。

ともあれ、一般提供まではまだ2ヶ月ちょっとあるのでストアに関してはもう少し様子を見るとして、近々にはWindows Phone 8や次期iPhoneなんかもお目見えしそうですし、秋から暮れにかけてガジェット系が色々盛り上がってきそうで楽しみです。


Application Excellence Lab

/ Windows 8

AEL@品川マイクロソフトへの訪問は無事終了。
ラボの内容は、担当の方に持参のアプリをプレゼンして見せて、ストア登録にあたって問題となりそうな箇所を指摘していただくというもの。
VSのテンプレをほぼ丸パクリでこしらえただけあって、チェックリスト的にはほぼ問題なしという結果になったわけですが、アプリの主題がかなり薄いだけに、このままストア登録していいんでしたっけ的な空気だったことは否めず…。
前提として、意味のあるシナリオ(存在意義が感じられるアプリ)が実現されているかどうか、といったところが重要らしく、Webページを1枚参照すれば事足りるような単機能アプリのストア登録は推奨されないようです。
まぁ、当たり前といえば当たり前の話ですが、Windows Phoneのマーケットでは、サンプルに毛が生えたようなアプリがゴロゴロ転がっていたりするので、実際のところMetroのストアがどうなるのかは始まってみないことにはわかりませんが。
持参したアプリはライブタイルにも対応しているので、それなりに存在意義がないことはないのですが、いかんせんデザイン面が寂しすぎるところはやんわりと指摘されました。

その他に問題となった点についてメモっておきます。
まず、バージョン情報の表示を設定チャームに追加したのですが、C#でフライアウトが簡単に出せないようだったので、MessageDialog(MessageBoxみたいなもの)でお手軽表示するようにしておいたのですが、MessageDialogは無闇に使うものではないらしく、設定チャームから何かダイアログ的なものを見せる場合はフライアウトを実装するのがセオリーのようです。
VS最終版ではテンプレートに入れておいてほしいものですが、今のところはサンプルを参考に自前でフライアウトページを用意するしかなさそうです。

もうひとつが、これはラボでも解決しなかったのですが、画面遷移を10回程度繰り返すとアプリが落ちるというもの。
デバッガでも追いかけられず原因不明だったのですが、後日あらためて調べてみたところ、アンマネージドのWinRTなライブラリで落ちてしまっているようで、デバッガの設定を変えて動かしてみたらば「0xC000027B」というエラーコードが拾えたのでググってみると、海外のMVPの方がそのものズバリなエントリを掲載してくれていました。
それによると、Gridの直下にImageコントロールを配置すると問題が発生するらしく、回避方法はそのImageをBorderの中に入れるというトリッキーなもの。
エラーが起きていた手持ちのコードにもしっかりImageが入っていたので、試しにBorderの子要素に変えてみたところ、無事落ちなくなった模様。
以前、WPのToolkitにも似たようなトラップがあった気がするのですが、この手のいやらしいバグは正式版では修正されていることを願います。

でもって、ストアへのアプリ登録に関してですが、特に強制するようなことはないようで、自分たちの好きなタイミングでどうぞ、ということでした。
無事トークンは発行していただけたので、いつでも申請は可能な状態になったわけですが、今のところ日本人が作ったアプリはメジャーどころを除きほとんど見かけない状態なので、もう少し様子を見つつ、アプリの内容もブラッシュアップしたうえで展開していく予定です。